vCenterが存在しない構成でVMware View 環境を構築する


以前エントリーした「VMware View をインストールして動かす」のvCenterServer無し構成版。
VMwareViewには物理マシンの画面をPCoIP経由で転送する機能もあり、同じ仕組(手順)を用いることでvCenterServerで管理されていない仮想マシンについてもVMwareViewで管理し、リソースとして利用できる。

面白いのは物理マシンにもView Agentをインストールできること。WinXPの実機で試したところ、しっかりView Connection Serverに登録され、仮想デスクトップとして使うことができました。

http://lopnur.way-nifty.com/hibi/2011/06/vmware-view-b96.html

そのため、vCenterを用いた総合的な仮想デスクトップ環境を評価するのが目的ではなく、単純にPCoIPのパフォーマンスを評価したい場合には本エントリーが参考になるかと。


概要及び手順は「Using the vCenter Server virtual machine as a VMware View unmanaged desktop」に記載されている通り。

また、「VMware View 製品評価センター」にあるドキュメントと、VMwareView管理画面であるVMware View Administratorの画面も、いつのまにか日本語化されていたので、VMwareView環境を構築して評価するがとっても簡単になっている。

ポイント

  • View Connection Serverと対象仮想マシンドメインに参加させておく。
  • すべての環境で名前解決が相互にできること。ViewClientを動かすマシンから、View Connection Serverの名前が引けたり、View Connection Serverから対象仮想マシンの名前が引けたり。*1

環境

次の環境について、本エントリーの手順で構築できることを確認した。

  • VMwareView 5.1

また、ハードウェア環境については「検証環境について」を参照。

手順

0.事前準備
  1. ActiveDirectoryをインストールし、ドメインコントローラを用意する
1.View Connection Serverの準備
  1. 新規仮想マシンにWindowsServerをインストールする。
  2. VMwareのサイトから、用意したOSに合わせてView Connection Serverをダウンロードする。
  3. View Connection Serverをインストールする。
2.View Connection Serverの設定
  1. どっかのマシン上で、「https://View Connection ServerのIP/admin」にアクセスする。
  2. ADのアカウントでログインする。
  3. ライセンスを適用する。
3.対象仮想マシンの準備
  1. 仮想マシンを作る
  2. OSを入れる
  3. Windowsアップデートをして最新にしておく。
  4. ドメインに参加する。
  5. View Agent を VMwareのサイトからダウンロードする。
  6. KBに記載されている手順に従ってView Agentをインストールする。
4.対象仮想サーバの登録確認*
  1. 左メニューより[View構成]-[登録済みのデスクトップソース]を選択する。
  2. [その他のソース]の[詳細]をクリックして、対象仮想マシンが表示されていることと[ステータス]が「使用可能」になっていることを確認する。

環境によってステータスが「エージェントに到達できません」と表示されたりする。サーバ側とエージェント側のログを見たけど、解決方法はわからず。環境を作りなおしたらうまくいった。

5.新規プールを作成し、対象仮想マシンを利用できる状態にする

vCenterServerで管理されている仮想マシンを配信するためのプール作成と、vCenterServerで管理されていない仮想マシン及び物理マシンを配信するためのプール作成は作成手順が異なる。
vCenterServerをVMwareViewに登録していない状態でPool作成ウィザードを実行した場合は、デフォルトの設定値で次へ次へを押せば完了する。
vCenterServerを登録していて全ての選択肢が有効になっている場合は次のURLを参考にPoolを作成する。

*1:必須ではないと思うけど、逆引きも設定しておくと問題があった際に疑う箇所が減って良いと思う