ESX4(vSphere)にS-ATAディスクをRDMする方法
ESX4(vSphere)*1に接続したSerial-ATAディスクを、RDM(Raw Device Mapping)として認識させて、仮想マシンから直接アクセスするための手順。
情報と手順は「Creating RDMs on SATA drives」に記載されていることがほぼ全てだけれど、日本語の情報が2ch以外に見つけられなかったのでまとめてみる。
vSphere Client(旧VIClient)では設定できない
vSphere Client(旧VIClient)にログインし、仮想マシンの設定編集からハードウェアの追加を選択しても「Raw デバイスのマッピング」は選択できない。
ハードディスクをストレージとして認識させようと、構成のストレージから「ストレージの追加」を行うと、ハードディスクがフォーマットされデータが完全に削除されてしまう。
今回は、物理環境から仮想環境への移行なのでデータが消えてしまっては困るため、vmkfstoolsを使ってRDMを設定する。
手順のポイント
- 取り付ける前にHDDのシリアル番号をメモしておく。
- 場所が大事:/vmfs/volumes/Storage1/ の中に作成する必要がある。
- 拡張子が大事: 拡張子を.vmdkにする。
- パスの指定方法が大事:vml.xxx を指定する。
手順
ディスクの確認
ファイル名前半でハードディスクの型番を判断し、ファイル名の末尾でシリアル番号を確認する。
# ls -l /vmfs/devices/disks/ -rw------- 1 root root 160041885696 Jun 5 22:07 t10.ATA_____Hitachi_HDS721616PLA380_______________________PVF904Z5S7JD4N -rw------- 1 root root 160041885696 Jun 5 22:07 t10.ATA_____Hitachi_HDS721616PLA380_______________________PVF904Z5SDZXDN lrwxrwxrwx 1 root root 72 Jun 5 22:07 vml.01000000002020202020205056463930345a3553374a44344e486974616368 -> t10.ATA_____Hitachi_HDS721616PLA380_______________________PVF904Z5S7JD4N lrwxrwxrwx 1 root root 72 Jun 5 22:07 vml.01000000002020202020205056463930345a3553445a58444e486974616368 -> t10.ATA_____Hitachi_HDS721616PLA380_______________________PVF904Z5SDZXDN
vmdkファイルの作成
# vmkfstools -z /vmfs/devices/disks/t10.ATA_____Hitachi_HDS721616PLA380_______________________PVF904Z5S7JD4N /vmfs/volumes/Storage1/VM/Data.vmdk -a lsilogic
WindowsXPの標準SCSIアダプタはBusLogicなのでWindowsXPへ繋ぐ予定の場合はBusLogicを指定する。
確認
# ls /vmfs/volumes/Storage1/VM/
エラーと対処
Raw device, '/vmfs/volumes/disks/vmhba32:2:51:1' doesn't exist, or isn't a disk.
たぶん、vmdkを作成しようとしている場所に問題がある。
追記
ESXiでもSSHを有効にすることで実現可能。参考:vSphere(ESXi)でSATAディスクをRDMで使う - tech-memo@さかにゃ日記。
また、ESXにESXiのライセンスキーを入力して本手順を実施することも可能。
その他
*1:追記参照。